お通夜とは、故人とお別れの挨拶をする厳粛な場であり、いくつかのマナーがあります。そこで今回は、お通夜に参列する際の基本的なマナーをわかりやすく解説します。お通夜での注意点や持ち物についても説明しますので、ぜひ参考にしてください。
お通夜を行う意味とは?
お通夜とは、故人を見守り、別れを惜しむための儀式です。お通夜には、親族だけで行う「仮通夜」と、弔問客を迎える「本通夜」があります。現代では、告別式に参列できない人のために、友人や縁が深かった方が集まり、故人に別れの挨拶を行う儀式として行われるようになりました。
お通夜に参列する際のマナーとは?
お通夜に参列する際には、どのようなマナーがあるのでしょうか。急な知らせに動揺する気持ちもあるかもしれませんが、失礼の無いように落ち着いて参列しましょう。お通夜で気をつけるマナーは、主に3つありますので、突然のご連絡があっても慌てないように基本的なマナーを抑えておきましょう。
斎場に遅刻しないように到着する
斎場に向かう際は、必ず遅刻しないように向かいましょう。ただし、早く到着しすぎるのもご遺族を困らせてしまう可能性があるため、注意しなければなりません。お通夜が始まる10分前に到着するのが理想的です。
万が一、開始時間に遅れてしまいそうな場合は、事前に連絡を入れたうえでお焼香だけでも参列できるか聞くと良いでしょう。ご遺族によっては、「忙しい中駆けつけてくれた」とありがたいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
受付を速やかに済ませる
会場に到着したら、速やかに受付を済ませましょう。受付は故人との関係別に分かれていることが多いため、迷った場合は係員に確認するのが確実です。
受付の順番が来たら、まずお悔やみの言葉を述べて一礼するのがマナーです。その後、自分の氏名を記帳し、袱紗に包んで持参した香典を手渡しします。手渡す際は、袱紗に包んだ香典を右手に乗せ、左手で袱紗を開いてから渡しましょう。
通夜振る舞いに呼ばれたら断らない
喪主の挨拶が終わると、故人の供養と会葬者へのお礼を兼ねて、食事の席が設けられます。これは「通夜振る舞い」と呼ばれいます。
その後の用事がある方は、遠くから参列している人は必ずしも参加する必要はありません。ただし、遺族から声をかけられた際は、できる限り参加するのが望ましいでしょう。
通夜振る舞いは故人を供養する目的で行うため、食事には一口だけでも箸をつけることが大切です。会話をする際は、忌み言葉を使わないように注意しましょう。退席する際は「お先に失礼します」と一言伝えるのが理想的です。
お通夜に参列する際の持ち物は?
お通夜は夕方から行われることがほとんどで、会社帰りなどにお通夜に向かうケースもあります。お通夜に駆けつけることも重要ですが、最低限持っていかなければならないものを覚えておきましょう。
香典
香典は袱紗に包んで持参し、受付の際に手渡しします。香典の金額は、故人との関係性によって変わります。故人との血縁関係が近いほど大きくなるのが一般的です。
また、不祝儀袋や水引は金額によって異なるため、包む金額に伴ったものを選びましょう。
関係性が深くない相手に、あまりにも高い金額を包むとご遺族を遠慮させてしまうことになりかねません。ご遺族が香典返しをする際の負担にもなるため、友人や会社関係であれば5,000円程度が妥当です。
数珠
お通夜には数珠を持参し、焼香の際に用います。数珠は持つ者の身を守る意味もあるため、貸し借りをしないことがマナーです。
仏教では、人間が持つ煩悩の数である108個の珠がついた「本式数珠」を使うのが正式ですが、珠の数を減らして実用性を重視した「略式数珠」でも問題ありません。ただし、略式数珠は男性用と女性用で分かれているため、間違えないようにしましょう。
お通夜でのお悔やみの言葉のマナーとは?
お通夜の際に使われるお悔やみの言葉は、以下の2つです。
- 「ご愁傷様です」
- 「お悔やみ申し上げます」
「ご愁傷様」という言葉は、故人が亡くなった悲しみと、ご遺族を心配する気持ちが込められています。ただし、他人行儀に聞こえてしまうと感じた場合は、「お悔やみ申し上げます」と伝えるのが妥当です。
お悔やみの言葉以外に、忌み言葉に気をつけなければなりません。例えば「重ね重ね」や「くれぐれ」などの重ね言葉は、不幸な出来事が再び起こることを意味するため、避けましょう。
まとめ
お通夜は会社帰りなどに急遽、駆けつけるケースも多いですが、基本的なマナーや注意点を押さえておくことは大切です。持ち物に関しても焦らずに、年齢や立場にふさわしい香典の金額と数珠を持参するようにします。
急な出来事で言葉が見つからないこともあるかもしれませんが、故人とご遺族を想う気持ちを忘れずにお悔やみの言葉を伝えましょう。
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