故人との最後のお別れとなる厳かなお葬式の場面では、その雰囲気を壊さないようにマナーに最大限配慮したいものです。そこでこの記事では、お葬式会場で気を付けたいこと・持ち物・お悔やみの言葉のマナーについて詳しく解説します。正しいマナーを身に付けられるように、最後まで読み進めていただければと思います。
1. お葬式会場でのマナーとは?
お通夜や告別式といったお葬式に参列する場合、どのようなマナーを守ればよいのでしょうか。お葬式が行われる会場に着いてから気を付けたいことは以下の3つです。それぞれについて詳しくご紹介します。
1-1. すぐに受付を済ませる
会場に着いたら、すぐに受付を済ませましょう。会場には久しぶりに会う知人が多くいる場合もありますが、故人とのお別れをするために出向いたのですから、昔話に花を咲かせるのは会場を出てからにすることをおすすめします。
受付の際には帳面に自分に名前を記入し、持参した香典を手渡します。香典は袱紗に包んで持参するのがマナーですが、手渡す際には右手に袱紗に包んだ香典を乗せ、左手で袱紗を開いて取り出してから手渡しましょう。
1-2. 私語を慎む
会場では案内に従って席に着き、できるだけ私語を慎みましょう。そこにいる誰もが故人との思い出を振り返って悲しい気持ちに包まれています。隣の席に親しい知人が座った場合も会釈程度にとどめ、決して私語を発して周囲の人の迷惑にならないように気を付けましょう。
また、お葬式が終わっても会場内にいる間は私語を慎むのがマナーです。もし自分がご遺族の立場だったとしたら、たくさんの人がお葬式に駆け付けてくれたのは嬉しいものの、会場内でぺらぺらと関係ない話をする人がいたらお葬式の余韻が台無しになってしまいます。会場内ではなるべく静かに過ごし、故人を偲ぶことを最優先しましょう。
1-3. 携帯電話の電源を切る
会場で意外と忘れやすいのが、携帯電話の電源の切り忘れです。お葬式の最中は皆が静かにしているので、携帯電話の電源を入れたままにして着信があると想像以上に大きな音が鳴り響くこととなります。とても気まずい思いをするだけでなく、ご遺族の方に申し訳ない気持ちになるので、会場に入る前には必ず電源を切っておくようにしましょう。
「マナーモードにしておいたらいいのでは?」と思った方がいるかもしれませんが、マナーモードのバイブレーションは静かな場所では意外と響くものです。また、着信の用件が気になって故人との最後のお別れに集中できなくなる可能性があるので、できるだけ電源を切ることをおすすめします。
2. お葬式での持ち物のマナーとは?
亡くなった方と最後のお別れをするために、まずはお葬式に駆け付けることが大切です。しかし、マナーとしてこれだけは持っていかなければならないというものは、香典と数珠の2つです。それぞれについて詳しくご紹介します。
2-1. 香典
お悔やみの気持ちを表して香典を持参しますが、香典は遺されたご家族の金銭的な助けにもなる大切なものです。お祝いの場面では新札を用意するのがマナーですが、香典に新札を入れるとお葬式を待ち構えていたような印象を与えてしまうので、必ず旧札を入れましょう。袱紗に包んで持参します。
2-2. 数珠
数珠には宗派によって異なる本式のものや略式のものがありますが、お葬式に持参するのはどんな数珠でも構いません。数珠とは仏具のひとつで、お葬式に参列する間、手にかけておいて故人の冥福を祈ります。とくに焼香の場面では数珠がないと目立ってしまうので、マナーの一環として数珠を忘れないように気を付けましょう。数珠にはお守りとしての意味合いもあるので、もしお持ちでない場合はこの機会に用意することをおすすめします。
3. お葬式でのお悔やみの言葉のマナーとは?
お葬式で悲しみに暮れているご遺族に対して、どのような言葉をかけたらいいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。お葬式の場面で適切となるのは「お悔やみ申し上げます」と「ご愁傷さまです」といったお悔やみの言葉です。
お祝いの場面では相手の顔をしっかりと見てハキハキと話しかけるのがマナーですが、お葬式では悲しい気持ちを共有するために少し伏し目になって語尾に向かって声のボリュームを落としながらお悔やみの言葉を述べましょう。故人との思い出を、静かに語り合って送り出してあげるのがマナーです。
4. まとめ
お葬式では厳かな雰囲気にふさわしいマナーが大切ですが、お葬式会場ではすぐに受付を済ませて、私語を慎み、できるだけ携帯電話の電源を切っておきましょう。持ち物は香典と数珠の2つですので、忘れないように気を付けます。ご遺族には「お悔やみ申し上げます」もしくは「ご愁傷さまです」と、お悔やみの言葉をかけるようにしましょう。
「株式会社メモリアル青梅」は、JR青梅駅から徒歩1分の場所にある葬儀場です。故人様の生前のご意向やご遺族様の想いに寄り添った葬儀ができるように、ふさわしい空間をご用意しております。とくに祭壇に使用するお花にはこだわりがあり、採算度外視の彩り豊かなお花のなかで故人様の旅立ちを見送っていただけます。ご不明点などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。